いやあ、楽しかったあ。浮世絵のおねこさんを堪能。満喫。大満足。
江戸時代をメインに(明治や大正などの作品もあった)ねこが描かれている浮世絵をこれでもか!というくらい見ました。
「女性と猫」の組み合わせで描かれることが多く、展示もこれが一番作品数が多かったと思います。
浮世絵と言えば、庶民のおねいさんを描いていても楽しむ箇所が多いんですよ。
まず、構図。浮世絵ってやっぱり構図がおいしいよね。どの浮世絵見ても貪り食っちゃう。
それから着物。色、柄、帯、半襟。「なにこのセンス!この色使い!母親の着物はこの色で子どもはこれか。渋い!」など大興奮ポイントてんこ盛り。
あとは小物や調度。かんざしや櫛、髷などから、行灯、こたつ、柄杓…
中には、ちょっと着物が乱れた男女がいちゃいちゃしているものもあって、めっちゃ色っぽい場面にマイペースのおねこさん。これはうなる。
と、ただでさえ情報量が多いのに、これにかわいいかわいいおねこさんが描かれているんですよ!
「かまえ!なでろ!」とすり寄ってきたり、人間がなにをやっても知らん顔して寝てたり、人がかわいがろうとすりすりすると迷惑そうな顔していたり。
化け猫あり、ねこの擬人化あり。
擬人化のねこは、庶民の長屋暮らしをしているおねこさんたちをちまちま細かく描いたものにはちょっとしたせりふが書いてあって、それを現代語で解説してありました。ちまちまそれを読みながら「これってまんがじゃん!」と改めて日本のマンガ文化の基礎の歴史を勝手に感じていました。
今回、解説も工夫されていて、ぱっとさっと読めるものとじっくり読むものがあり、ぱっと読めるものは「きっとねこ好きさんが書いたに違いない」という愛があふれていました。
また、作品ではなくねこそのものの解説があり、警戒しているときの「イカ耳」やリラックスしているときの「香箱すわり」、お風呂を嫌がっても凄腕ハンターさんとして自分のにおいは残さないように毛繕いしているのでそんなに不潔ではないことももりもり書いてあって、ねこを飼ったことがない人にもよくわかるものでした。
冒頭の解説文の中で「ねこらしい仕草は単独行動の待ち伏せ型ハンターとしての行動」と書いてあって、どことなくシンパシーを感じて、ずっとによによしながら見ていました。
鑑賞後のお楽しみはカフェ。
今回はコラボメニューの「ゆずと煎茶のケーキ」を食べました。薄いチョコのおねこさんがキュートです。ねこがいなくなるとつるんとして特徴のなさそうな中身は外側からゆずのムース、煎茶のムース、さくらんぼ煮が入っていて、底にはホワイトチョコクランチがぽりぽりテクスチャーのアクセントとなっていました。さっぱり甘酸っぱく、初夏にぴったり。
季節もよかったので、屋外の席で楽しみました。新緑がきれいでした。
いやあ、大満足!
私はペットを飼ったことがありませんが、もし飼うならおねこさんかなぁ、と勝手に考えています。気が合うといいなぁ。
![Ukiyo-e猫百科 ごろごろまるまるネコづくし - 特別展 - [ひろしま美術館]](https://www.hiroshima-museum.jp/inc/images/common/ogp.png)
Ukiyo-e猫百科 ごろごろまるまるネコづくし - 特別展 - [ひろしま美術館]
ひろしま美術館は、印象派を中心としたフランス近代美術と、日本洋画や日本画などの日本近代美術コレクション、約300点を所蔵しています。
| 柚子と煎茶のケーキ |
■追記 2025/08/11
この記事は2025年5月15日に note で公開したものです。考えるところがあり、このたび、自分のブログに記事を移すことにしました。noteのほうは記事を削除しています。
また、ブログでの公開日は2025年5月15日とします。
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