小学校高学年か中学生の頃、ダリ展に行き、作品にあてられたのか風邪でもなんでもないのに帰宅してから発熱したことがあった。黄色いスイカを食べさせてもらったのを覚えている。
そんな私なので、ダリ展があると知ると血が騒いだ。
ダリと言えば、印象的なひげ、燃えるジラフに溶けた時計、アリとからっと乾いた空気と目と見たことないけど見たことありそうな肉体、セクシーな唇ソファ、ごてごてした宝石…というイメージがある。
そういうものもあったけど、今回の展覧会は「シュールレアリスムのお勉強をする」感が強かった。ダリの生涯と時代とシュールレアリスムの関係を丁寧に見ていく感じだった。ゴージャス派手はでだったり、キレッキレの芸術家だったり、愛妻のことであったり、そういうものをあまり入れていない感じがした。
そういう意味では、ちょっとがっかりした。「いやーん、これこれ!ダリと言えばこれよねぇ!!!」という強烈な作品とパワーに翻弄される感覚はなかった。
しかし、じわじわと「ダリだなぁ」と思う。
ところで、私は普段、あまり解説文を丁寧に読まない。が、今回は「ゆっくり見てみようか」と解説文もしっかり読んでみた。しかし文字ばかり追ってしまい、作品を集中して見なくなってしまったので、止めてしまった。
いつ見てもダリの作品には「なにか隠されている」と感じる。細部まで丁寧に描かれたものになにかを隠しているんじゃないか。目に見えているこれはもしかしてなにかの暗示ではないか。などなど。
なにひとつわかっていないし、わかるはずもないのに、じっと作品を見ずにはいられない。
美術の歴史と世界史が少しでも頭に入っていれば、もっと違う見方ができたのかなぁ。
あとは自分のための備忘録として、ボインゴのまんが(『ジョジョの奇妙な冒険』第三部 荒木飛呂彦)と「君たちはどう生きるか」(監督 宮崎駿)といくつかのツッコミを残しておこう。
会場では、1作品のみ撮影可。
吹き抜けのロビーの巨大なダリはサイコーにカッコよかった。
生誕120周年 サルバドール・ダリ ー天才の秘密ー | 広島県立美術館
広島ゆかりの美術作品、日本とアジアの工芸作品、ダリの「ヴィーナスの夢」など1920~30年代の美術作品をテーマにコレクションも充実。 緑ゆたかな名勝 縮景園に隣接しており、展覧会と合わせて四季折々の自然景観もお楽しみいただけます。
サルバドール・ダリ 《ヴィーナスの夢》 |
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