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みみずく土偶 / 東京国立博物館


「はにわ展」に入場するために並んでいたら、後ろの会話が耳に入った。

どうやら両親と小学生高学年と低学年の4人家族と両親どちらかの姉か妹の合せて5人のようだった。

最近、富岡製糸場にも行ったみたいで、お蚕さまを触ったり(ひとりは苦手で触れなかったようだけれど、「こんな機会はもうないかも」と苦手だけど触った人がいたようだ)、繭から生糸を取り、そのあとつやつやの絹糸にするまでの工程について、それぞれが感想を言い合っていた。

そのあと、はにわ展への期待なども話をしていたが、お母さんが「あとで土偶を見に行こう!」と子どもたちに話し始めた。

土偶!いいですよね!埴輪も楽しいけど、より心臓にドスンとくる衝撃を与えてくれるのは土偶なんです。私も好きです、はい。歴史的・学術的なんとかは詳しく知りませんが、土偶を前にしてのそこから放たれる衝撃に毎回「ウッ」と心臓を抱えながら膝をつきそうになるんです、ええ。

「お母さんの推し土偶が展示されているの。みみずく土偶!」

ほほう、みみずく土偶ですか。土偶でみみずく。ほう!


私ははにわ展のあと、同じ平成館内にある「考古展示室」にいそいそと向かいました。

何年か前にそこを訪れて「ええええ!全部ほんものってどういうこと?!」と謎の言葉を口走りそうになりながら大興奮で見て回ったので覚えがあります。遮光器土偶なんかもあったりして「ここで、こんなに見ていいの?特別展じゃないのにこんなに普通に見ていいの?ねぇ、ほんとに?!」とひとりヘンな人になっていました。


ところで、ミミズク、と言えばフクロウみたいな鳥を想像しますよね。

大きな目は前面についていて、頭からは左右に耳のような毛がぴろんぴろんと伸びていて。ハトやワシとは違う独特なフォルムに鋭い爪とくちばし。を想像しながら土偶コーナーを見て回ったのですが、いません。

あれれ?おっかしーなー?

2,3度見て回りましたが、どうやっても見つけられません。

寝台特急で寝不足だし、朝ご飯もいい加減に食べたので、疲れました。私は早めの昼食を食べることにしました。

レストランでの待ち時間、私は「みみずく土偶」を画像検索しました。

ややっ!これは………さっき見た!!!!!

そしてお母さんのあのあとの言葉がよみがえったのです。

「みみずく、と言いながらサザエさんみたいな頭してて」

これじゃ!!!



みみずく土偶


というわけで、昼食後、また考古展示室に行き、みみずく土偶にきちんと会いましたー!わーい!

これがなんでみみずくなんじゃろう。どうやって「みみずく」と判断したのかしら。




レストラン「ゆりの木」で食べた五目あんかけ焼きそば

遮光器土偶

雰囲気のある土偶

模様が素敵な土器

映画やドラマの撮影にも使われた本館の大理石大階段

はにわ界のプリンス・はに丸おうじ

トーハク創立150周年記念ラッピングポスト





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