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路面電車ほぼ一周の旅

 



札幌の中心部に路面電車が走ってた。

路面電車は毎日のように見ているのに、なぜか「ひゃっほー!乗りたい!」と思ってしまった。

いやだって、よその路面電車にも乗ってみたいじゃん?


しかし路面電車が走らないエリアをさまよったり(北海道大学付近)、くたびれ果てて夜は早々にお宿に戻ったりしていたので、半分諦めていた。


北海道旅行4日目最終日。強風と霧雨と20℃を切る気温(それまでの3日間は30℃以上あった)のため、身動きが取りづらかった。

このまま外を歩いても傘は役に立たず、私には気温が低い中、強風ミストを浴びまくってしっとり、あるいはじっとり濡れてしまう。あたいは今、風邪をひいたり体調を崩すわけにはいかんのだ、仕事的に!


休憩のため入ったカフェでひらめいた。

「雨が降ったら屋根のあるところにいればいいじゃない!」

と、でっかいアーケード街の「狸小路商店街」を歩き、快適にお散歩してからのカフェ。

屋根のあるところ第二弾!「路面電車」!!


路面電車の頭の電光掲示板には「循環」と書いてあった。

広島には「環状線」みたいな乗り物がなく、東京の山手線を理解するのに、感覚も含めてすごく時間がかかった。

しかし今回は知っているので「わかったー!」と理解できた。嬉しい。

スマホで調べると私が乗りたいのは外回りのようだ。

道路の真ん中の電停に行くのは手慣れたもの。乗車・下車の方法も調べたもん!

一周小1時間。乗りたかったし雨にも守られるし、よしよし。


私が乗ったのは、低床の最新型のようだった。味わいあるデザインではなく、滑らかな空気抵抗少なめの黒っぽいもの。

内部は広島で乗っているものと違った。

前後の運転席付近がぐっと高くなっている。そこは2人くらい座れる座席とがんばれば5人くらい立てそうな広さがあった。

そして驚いたのが、運転席と運賃箱が随分離れていることだった。用があったり混雑していると運転手さんが席から離れ、運賃箱のそばまで行き接客したり車内に声かけしたりしてた。


月曜日の昼過ぎだったが、そこそこ乗客はいた。

どう見ても観光客の私がなかなか降りないせいか、半周くらいのところで運転手さんの声かけが増えた気がする。

逆方向(内回り線に乗れば)のほうが、乗ったところから近いから「気がついているのかしら」と心配させたのかもしれない。


私はぎりぎり一周まで乗るつもりであった。が、3つくらい早めに降りた。

なんだか高いところに行きたくてさっぽろテレビ塔に上りたかったが、強風のためエレベーターが臨時運休になっていた。

それをSNSにポストしたら、フォロワーさんがJR札幌駅のタワーについてポストしていた。「高ければどこでもいいか」と駅に近い電停で降りた。

近い、といっても駅までだいぶある。そしてそこはテレビ塔のそばだった。

むむむ!エレベーター動いてる!

外からエレベーターが動いているのが見てるのは、前日から知っていた。

私は慌ててテレビ塔のサイトを調べ、運休のお知らせが消えているのを確認すると、しっとりと霧雨に濡れながらテレビ塔へ歩いていった。



路線図・ご利用方法 | 路面電車情報 | 一般財団法人 札幌市交通事業振興公社

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車内から見たロッテの窓にはコアラのマーチとトッポがいた