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金曜ロードショーとジブリ展 広島 / 広島県立美術館


 

※ネタバレ満載の内容と写真となっています。ご注意ください。

※ここでお別れする人にお伝えしておきます。鑑賞するときはなるべく身軽に!大きな荷物はロッカーにぶちこんで!カメラ、スマホ、貴重品、財布、ハンカチ、エコバッグはいるかな、そういったものをコンパクトにまとめてご覧ください!






入場前に

完全予約制で、チケットもネットでの販売だけだった。こういう作業が難しい人には見るのは難しいと思う。

私はスマホで日にちと時間を指定し、予約した。チケットはスマホでQRコードを表示するものにした。

半券が手元に残らないのが、ちょっと寂しい。


朝、9:00~9:30までの入場の回だった。雨のため少し早めに出たら30分前に到着した。それでも結構人が並んでいた。

長い傘は持ち込み禁止。コイン式傘置き場(100円は戻ってくる)と、ざっくりとしたいれものに入れるのが選択できた。

家族連れは人数分の100円玉がなくてちょっと困っているようだった。また両替機もなく、複数人で来ている人はひとりが近くのコンビニ(といってもそこそこ離れている)かどこかで買い物してコインを作ってくることもあった。


9:00前には建物に入れた。大きな荷物はロッカーも利用できると言われた。ひとりだったのでスタッフの方に声をかけると場所をそのまま確保してくれたので、ロッカーが利用できた。こちらも100円は戻ってくる。身軽になっておくほうがいい!絶対いい!悪いことは言わないから、そうしたほうがいい!


列が動き出した。数日前、「ハウルの動く城」の巨大タペストリーの展示が始まった。写真を撮るベストポジションのうちのひとつがエスカレーターに乗ったときだが「撮影は危険なのでご遠慮ください」と声かけがあった。ご遠慮しない人もいたが、危ないからやめておいたほうがいいよ!

ちなみにタペストリーはとても細かく表現してあって「ほんとにタペストリー?!描いたのではなく?」と驚く。



1階のロビーから撮影




まずは映像から

プロデューサーの鈴木敏夫さんの話を交えた映像から展示はスタートした。

数年前、別のところでジブリ関係の展示を見たが「ジブリ」というより「鈴木敏夫の活躍歴」みたいで実はちょっとがっかりしたことがあった。その後もジブリ関係の展示があったが前回と同じような感じかな、と思い見に行くのをやめたことがあった。

なので、今回も「そうだよなぁ。金ローとジブリだもんなぁ」という感じで見始めた。







ジブリと世相と流行り物

何年に鈴木さんと宮崎駿さんと高畑勲さんとジブリ作品についてこんなことがあり、同じ年にはこんなことがあり、流行語と流行ったものの展示、関係者のお話などがテンポよくまとめられていた。

読み物も多く、作品の絵コンテも展示されていたが、なかなかゆっくり読めなかった。全部読む集中力もなかった。周りがすっごいわくわくしていて「次が気になって仕方ない!」という感じだった。

この展示で、私は金曜ロードショーの枠でジブリ作品がテレビ放映されたことで多くの人に浸透していったのを改めて知った。ちょっとした驚きだった。ナウシカもラピュタも「一部のアニメファンのもの」から全世代に広がったのだと思うと「アニメージュでやってたナウシカが気がついたらやたらと一般的になっている!なんで?!」という肌で感じていた疑問がすっと解けた気がした。

ここの展示の流行り物は世代なので「うっひゃー!!」というものもたくさんあった。折りたためないケータイやティラミスやパンナコッタの写真、ドラゴンクエストⅢのファミコンソフトのパッケージ、流行語「フォーッ」など、走馬灯のようでくらくらした。

このあたりは撮影禁止エリア。







ジブリの幻灯楼

暗闇でプラネタリウムのような、光の絵本のような、仕掛けオルゴールかメリーゴーランドのような大きな機械が動いて、幻想的な空間だった。

ここはこの雰囲気に浸るのが楽しかった。

ちょっと高いところ金ローおじさんがいた。













腐海の世界へようこそ

でっかい王蟲!私の好きなアブちゃん!!大きな腐海の植物、あるいは菌類たち!マスクしてないけど大丈夫?

ほんとはもっともっと大きいのだと思うけれど、それでも迫力十分!

これで人気がなく音がないと腐海のしんとした不安を伴う恐怖や包まれる感覚が持てるのかも。



来ちゃだめぇぇぇぇ!


らぶらぶアブちゃん!



この王蟲は圧巻







なりきりポスター撮影エリア

作品の主人公になりたいよねぇ。実際にキキみたいに黒いワンピースに大きな赤いリボンのカチューシャしてる女の子を何人か見たし。

そんな夢を叶えてくれるエリア。でっかいバケツから顔を覗かせてポニョになったり、大迫力のモロの隣りで眼光鋭くサンになったりできます。

たいがい、こういうのってひとりで行くとつらいんですよね。誰も写真を撮ってくれないし、セルフィーでは入りきらないし。

でもご安心を。撮影はすべてスタッフの方がしてくださいます。スマホ預けてポーズ取って撮影!わーい!

ここで!預けた荷物が!効くんです!身軽撮影わーい!ほんとわーい!これででかい荷物があったら大変!ちなみにリュックは前に抱えての鑑賞です。そういった負担から逃れるためにもサコッシュとかポーチとかに貴重品つっこんで準備して!!








グッズ販売エリア

「ありゃ!」と思ったら、現実世界に引き戻されます。金ローおじさんグッズも満載。たっぷりお買い物ができます。私は瓶のジンジャーエールを買いました。隣りでは「ヤモリの黒焼きチョコレート」も売ってたよ!








金魚鉢のソーダ

見終わったら、ティールームで休憩。コラボメニューの金魚鉢のソーダを飲みました。

静かな時間、内にたまった感想を野帳に書こうと思ったら、あわててロッカーに荷物をぶちこんだのでポシェットにペンを入れ忘れてしまい、一文字も書けませんでした。うーん、残念!










ジブリって

ジブリの歴史と金曜ロードショーや日本テレビとの関係のまとめ展示でした。

体験コーナーのほとんどが宮崎駿作品ばかりで、わかるけど(体験したい!とか映える!とか)ジブリは宮崎作品だけじゃないのにな、と思いました。

そしてやっぱり「作品を深く探求する」ものも欲しいなぁ、と思いました。書籍や映像のほうがいいのかもしれないけれど。


夏になると宮崎作品が見たくなるのは確かで、「ワクワクした夏のはじまり」みたいな時間が持てたので嬉しい気持ちです。









開催中の展覧会 | 広島県立美術館

広島ゆかりの美術作品、日本とアジアの工芸作品、ダリの「ヴィーナスの夢」など1920~30年代の美術作品をテーマにコレクションも充実。 緑ゆたかな名勝 縮景園に隣接しており、展覧会と合わせて四季折々の自然景観もお楽しみいただけます。