「自分は機械の身体のネジなんだ」とぼんやり思った

業務命令に従えないので仕事を辞める、という選択をしてから、数時間後に上の人がやってきた。出先機関で働いているので、わざわざ年度末のくそ忙しいときだった。

去年の秋に提出した意向調査の用紙の差し替えのためだった。私は勤務の継続を希望したが、それを「希望しない」に変更し押印しろ、ということだった。

その作業をしながら、私は「自分は機械の身体のネジなんだ」とぼんやり思った。

「銀河鉄道999」で主人公の鉄郎は「機械の身体になる」夢を持っている。機械の身体になれば寒さも病気もあらゆるつらいことから逃れられると信じていた。実際に彼の周りにいる機械の身体を持つ元人間は人型だった。

しかしその機械の身体を持った人物が言うのだ。おまえは人型ではなくネジになるのだと。

記憶が曖昧なんだけど、鉄郎のようなふてぶてしく生き残っちゃうヤツはさぞかし丈夫なネジになるだろう、と機械の身体の貴族が言うんだ。そのネジは機械の星の部品だったのかどうだったのかはっきり思い出せない。

あー、私はネジなんだなぁ。継続希望もなかったことにされちゃうんだなぁ。最初から継続を希望しないから次の働く場所を用意しなかったことになっちゃうんだなぁ。と思うとひどくむなしくなってしまった。

辞められない可能性も考えていたので、そこはちょっぴり安心はしたところだけど。

なにも考えられなくなりすべての思考と行動が止まってしまった。

体重計ったら、10日で2kg痩せてた。

今もあまりものが考えられないけれど、自分はネジじゃないし、桜を見ても綺麗だと思えるしお腹は空くし眠れているので、ほっとしている。

今日は日曜日のせいか、なんだか日だまりのねこみたいにぐにゃぐにゃして片づけははかどらなかった。少し取りかかったけど、取捨選択がいい加減になってしまったので、やり直しをするつもり。

明日は可燃ごみの日！忘れずに出せよ、あたい！！