その日は蔵前をうろつき、浅草まで川沿いにのんびり歩く計画を立てた。とはいえ、具体的なことはほとんど決めず、Googleマップスで見たチョコレート屋さんに行ったり、途中でお茶したりと、行き当たりばったりだった。
川のそばが歩けるようになると「お!」と思った。
数日前に見たYouTubeで、SnowManの向井康二さんが亀梨和也さんを撮っていた場所じゃん!
東京の土地勘は全然ないので、「もしかしたらたどり着けるかも」と思っていたら、すぐに二人がいた場所についてしまった。
ヤバい、東京!
そうなんだよ。地方にいるので「有名人・芸能人と遭遇する」ことはあるはずないし、「同じ空気を吸っている」感も持てない。
でも、東京なら「あの二人がいた場所に行こう!」と思ったら簡単に行けちゃうのだ。ぎゃっ!
と、いつものようにひとり興奮しながら写真撮りながら歩いていた。
思ったより早く浅草に到着してしまい、リバークルーズの乗り場まで来てしまった。この日の夕方に新橋に行く予定があったので、「浅草から日の出桟橋まで行って、新橋まで歩いちゃえばいいかなぁ」なんて思っていた。
時間をあまり気にせずに行動していたので、次の船は15:30。そしてその時の時刻は12:30。うーん。
私はもう数分で出発する、浅草周遊の40分のクルーズ船に乗ることにした。
亀梨さんと向井さんの動画にもあったように、このあたりはスカイツリーと金色の巨大魂ががんと目に入る。
船はするすると川上に向かって進む。橋をくぐりスカイツリーを見ながら、川を上っていくのは楽しい。
寒かったが、好奇心に任せて外の座席に座り、景色を見る。
普段、川と橋がたくさんあるところに住んでいるので、旅に出ると「川がなーい。橋がなーい」と無意識のうちに欠乏してしまうようだ。このときも「ああ、川!橋!」と深呼吸するように堪能していた。規模は全然違うけどさ!
ところで、これは隅田川だ。お歌があるよなぁ。
なんてことをぼんやり思う。
春の隅田川だけど、こんなにでかくていいのかなぁ。たしか岸のれんげやすみれの花が見えるはずなのに、こんなに遠かったら見えやしない。
と、ここまで考え、混乱する。
待て待て待て待て。
のぼりくだりの船人…って、船が行き交うからでかい川じゃないといけないんじゃない?だって櫂を操るくらいの船でしょう?
やっと自分が二つの歌の歌詞を混合していることに気づいた。
岸のすみれやれんげの花が見えるのは、童謡「春の小川」。
今、自分がいるでかい川は、唱歌「隅田川」。
両方とも「春」の「川」の様子を歌ったものなので、自分の記憶の中でごちゃまぜにしていたようだ。
ぎゃあ。隅田川ってこんなにでかいんじゃ。さらさらいかずに物流や交通のなにかを担うくらいの川じゃ。れんげやすみれやえびやこぶなやめだかの小さな世界じゃないんだ。
船はいくつかの写真撮影スポットでは停船し、観光客を乗せて進んでいく。
帰りに水門に気づく。大きな水門で、私は下船後、水門まで歩いて近くまで行ってみた。
■【スゴい】Snow Man 向井康二と写真撮影!カメラが上手すぎるけど康二の顔が全然映ってないです笑
向井さんのガチぶりに驚いた。自分のスタジオもあるって!
そして、亀梨さんも向井さんも撮られ慣れてるなぁ、とつくづく思った。さすがだな。
ここも亀梨さんと向井さんが撮影してた |
青い橋 |
まさに!ここに!お二人がいたんだ! そしてよく見ればお船 |
スカイツリー2本立てフォトスポット、だって! |
源森川水門(隅田川側) |
源森川水門(北十間川側) |