シュミンケというのは、ドイツのメーカーで透明水彩絵の具が有名だ。
写真のキャラメルみたいな包み紙を剥がすと、ちいさな四角い容れ物に入った固形の絵の具が出てくる。その容れ物の標準の大きさの「パン」の半分の大きさのものがハーフパン。
へなちょこ絵を描くことはあるが、得意ではない。
正直言って、私にはシュミンケホラダムは「無用の長物」だ。もっとお手軽な絵の具で十分なのは重々承知の上だ、思い切って買ってしまった。それも24色セット!
コロナ後、世界情勢他の影響で輸入品の価格は高騰し、シュミンケホラダムもびっくりするほど値上がりしていた。
ここで踏み切ったのは、去年の旅行で感じたことだ。
そこまで近くはないけれど、自分の残された時間を強く強く意識した。
「次はないかもしれない」という焦りにも似た、そして刹那的であってもいいんだ。やりたことをがんがんやってもいいんだ。という強い衝動を感じるようになった。
ほんとに小さな絵の具だけど、使い切るにはとても時間がかかるだろう。お手頃な絵の具で様子を見て買い直す、なんてのんきなことを言ってられない。一発本番しかない。
届いてすぐは、持っていたクロッキー帳に落書きしてみた。相も変わらずスライムを描く。
ちなみに最初は12色セットにしようかと思ったけど、「いや、それじゃ足りない!」と思い直したからだ。
あと、うーん、自分の求めるクオリティのためにすごいものを購入した人を間近で見てしまい「あれに比べたら安いもんだよね」なんて思ってしまった。
それからしばらくして、去年購入した万年筆1本の値段と、24色セットの値段がそう変わらないことに気づき「なーんだ」なんて思ってしまった。
後日、絵日記が描けるように「ターレンスアートクリエイションスケッチブック 12×12cm」と、動画で見た初心者にお勧めの筆「ヴァンゴッホ」の筆6本セットも購入。
用事があってお出かけし、食べたものと買ったものの一部を絵日記に仕立てた。
最初から野菜を描くのなんて、なんて無茶なことをしたんでしょうね。
ちなみに透明水彩絵の具の使い方はほぼ知らない。動画も見たけど、よくわかっていない。