今の仕事をしていると、仕事のための専門スキルの他に、その人が興味を持ったものや趣味などでつけたスキルを使うことがある。
そのスキルを使うのはいいんだけどさ。他の人、まぁ同僚や上司から「それ、得意なんでしょ。好きなんでしょ」と「ラクに」「軽々と」できること、として認識され、それを使うように言われるのに違和感を持っている。
たとえば、私はへなちょこイラストをちまちま描く。厳密に言えば破綻しているイラストもたくさんあるけれど、なんとなく雰囲気を伝えられれば十分、ということもあるのでちまちま仕事でも描く。
ただし、「見たものをそっくりそのまま描く」のは苦手だ。しかし上司は「絵を描くのが得意なんでしょ」とそこを強要してきて、へとへとになったことがあった。
「仕事でしょ」と言われればそうなんだけどさ。「得意だから」「上手だから」、「ラクラクとできる」わけじゃないんだよ。
出し惜しみしているわけではないけれど、このへなちょこスキルでもここまでくるには少しは時間と労力を費やしているし、「ラクラクじゃない」ことをわかってほしい。
こんな私とは比べものにならないのは承知の上だけど、「セクシー田中さん」の作者の漫画家さんに思いを馳せて、やるせない。
ゼロから1を生み出す「クリエイティヴ」をもっと尊重してほしい。