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リストとこなすために旅はしない

2024/07/05




今回の北海道旅行も、どこに行くか、なにをするか大雑把には考えていったが、細かいことはほとんど決めて行かなかった。

最近の私の旅は「どうしてもこれがやりたい!」ということをいくつかピックアップはするものの、それ以上の計画はしないでいる。


限られた時間で、効率よく、たくさんの場所を巡り体験をする旅もある。

でも私は自分が興味を持ったことをだらだらとしたい、という思いが強くなっている。


きっと「せっかく北海道に行ったのに、あれもしてないの?これもしてないの?!」と言われる旅かもしれない。

小樽のステンドグラス美術館、小樽運河クルーズ、札幌のすすきののニッカのおぢさま看板、雪印パーラー本店でパフェ。そしてぎりぎりまで迷った余市蒸留所。

これくらいがかなり強く「やりたい!」と事前に考えていたことである。


旅のノートとしてコクヨの「測量野帳」を持っていくことが増えているが、野帳には他にもいくつかメモがしてある。人からおすすめされたり、自分が気になったりしたことだ。iPhoneのメモにもいろんな情報がまとめられるNotionというサービスにも、すぐに調べられるようにそれらのリンクを貼り付けて保存しておいた。

でもそれらは「旅でやることリスト」じゃない。


焦って焦って、あれもこれもと詰め込んでしまいがちだったけど、やっと「自分がやりたいことだけやればいいじゃん」と思えるようになった。

なので、全然調べてもいなかった遊覧船に乗って「赤岩」というところを海から眺めたり、朝から甘酒かき氷を食べたり、駅のホームで石原裕次郎をがしゃがしゃ写真に撮ったり、環状になっている路面電車にほぼ1周ぶん乗ったりした。

一方で、くたびれ果てて「夜の小樽運河」や「早朝の小樽運河」散歩はしなかったし、ロープウェイで山に上って札幌の絶景夜景を見ることもしなかった。ちょっとしてみたかったんだけどね。


なにがしたくて、なにがしたくなくて、その欲求に素直に従って選択して行動できるのって、すごい贅沢だなぁ。と思った。


旅の仕方って、人それぞれだし、同じ人だって時期や状況によっても違うだろう。今回の私はこんな感じ。っていうだけ。

そして人の旅のスタイルに関心はある。SNSで旅をしている人のポストを眺めるのって、好き。