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被爆樹木の切り株を見に行く

 



去年(2023年)3月に誤って伐採された被爆樹木のシダレヤナギは、新しい芽が出ないかと観察されていたが、枯死したとして、被爆樹木リストから登録を抹消された。

Google Maps で調べると「廃業」の言葉はあるものの今現在も被爆樹木として表示される。

よく行く桜狩りのルートの一つの近くだったので、今日は少し足を伸ばしてみることにした。


Google Maps を見ながら近づくが、それっぽいものが見えず「ほんとにあるの?」と少し不安になってしまった。足下にぺらんと表示があり、接近するには少々危険な「川の手すりの向こう」に切り株はあった。

中は空洞になっていて、ビニールが見えた。「まさかのゴミかしら」と場所を変えて見たらビニール袋に入った千羽鶴だった。少しほっとした。


見たからといって、特別なことをここに書こうとは思わなかった。なにかしらひっかかりは生まれたものの、そこから言語化できるなにかが出てこなかった。金属のような重いなにかが自分の中にぽいと放り込まれたような感覚。

きっとこれから先もこれを気にしながら、私は生きていくのだろうな。とは思った。


ローカルニュースでこの切り株とリストからの削除のことを知り、映像も見た。でも本物が見たかったんだ。受けるなにかは映像より本物のほうがどすんときた。













桜狩りはまだまだだった。



■参考


「被爆樹木」 工事の過程で誤って伐採 広島 | NHK

「被爆樹木」 工事の過程で誤って伐採 広島 | NHK

【NHK】広島市にある原爆による焼失を免れた「被爆樹木」と呼ばれる木を、広島県が伐採や除草の工事の過程で誤って伐採したと発表しまし…