町の中心部から少し外れたところ。繁華街からも外れ、主にオトナのおぢさんが楽しみ、綺麗な女性たちがいるエリアからも外れたところ。でもその雰囲気は香ってきて、夜、ひとりで歩くには警戒して迂回するあたりに、古いラブホがあった。
雰囲気的には昭和40~50年代に建てられたのではないか、と勝手に想像してしまう。
令和になっても存在していて「まだ営業しているのか?利用する人はいるのか?」と考えてしまうくらいだった。
昼間にそういう繁華街やその周辺を歩くのは、特に怖いことはない。
夜の、私のよく知らない名残香は漂っていて、そういう意味ではどきどきする。
自分に余裕があると知らない道を歩いてみたくなるので、うろうろしていたら、古いあのラブホの前を通りかかった。
その頃のラブホは駐車場の入り口にはなぜか分厚いのれんみたいなものがかかっている。
「車に乗っている人の顔が見えづらくするため」と聞いたことはあるが、ほんとのところは知らない。
そののれんみたいなものが破れて、揺れていた。駐車場の入り口には風に吹かれて集まってきたようなゴミも溜まっていた。どう見ても寂れている。
お手入れがされていないな、とラブホを見ながら歩いていくと、入り口に「廃業しました」とはり紙がされていた。今年の1月末に閉めたそうだ。
ただそれだけなんだけど。なぜかずーーーっとずーーーーっと気になっていて、そのあと意識せずに歩いていたらまたそのラブホの前を通りがかり、色褪せたはり紙をもう一度見た。
なにが気になっているんでしょうね。
昨日はその前を通ってはいないけど、高い建物なので遠くからそのラブホを見てしまって、なんだかそわそわしている。
廃業の理由は建物の老朽化か、レトロちっくなラブホの利用者が減ったのか、あるいはコロナで利用者が減ったのか。なんてことも勝手に考えている。
そんなに気になるなら、ブログに書いちゃえ!と思い、書いてみた。
このブログでは珍しく色っぽい話題ね。