去年の11月からがんがん聞いていた音声コンテンツ「山田玲司とバグラビッツ」をついに最新回まで聞き終わってしまった。とても寂しい。
この番組ではメインのテーマに沿ったトークとリスナーからの恋愛相談から惚気までバグった恋愛体験を紹介する二部構成となっている。
その後半パートのある女性の恋愛相談に対し、パーソナリティである漫画家・山田玲司先生が「どうせ死んじゃうんでしょ」と答えていた回があった。
相談内容は、その女性がどうやってもハッピーになれそうにない恋愛をしていて「どうすればいいんでしょう?」というものだった。
頼れるセクシーな相棒の俳優・伊澤恵美子さんと一緒に建設的な対応方法を一通り話したあと、玲司先生がさっきのことばを言う。
このまんま進めば自分が傷ついたりハッピーになれなかったりするのは、相談者さんはわかっている。わかった上でメールを送ってくるのは「背中を押してほしいんでしょ」。
どうせ死んじゃうんなら、やりたいようにやってみるのもいいんじゃないの? そうしちゃうのは恋愛していて、恋愛でバグってるんだから、仕方ないよね。
と玲司先生は「頭ではわかっているけど、心がそれをしたがらない」ことを肯定する。身体的に傷つかないように気をつけることを最後に念押しアドバイスをするんだけどさ。
この「どうせ死んじゃうんでしょ」を聞いて、私はドキリとした。
去年の秋、旅先で久しぶりに友達に会った。コロナを挟んだこともあり、また旅は同じ場所より違う場所へあちこち行きたいという気持ちもあり、前回会ってから随分時間が経ってしまった。
帰りの新幹線で「次、いつ会えるのかなぁ」とのんびり考えていたけど、突然「もしかしてこれが最後かもしれないんだ」と思ってしまった。
突然の天災や事故病気などもあるが、それに加えて自分の年齢もうっかりその理由の中に入れちゃった。
平均寿命からすればまだまだ時間はあるのだけれど、なんとなく意識してしまった。
それから「自分の死」と「これからできること」をうっすらと感じてしまっていたときに、玲司先生の言葉を聞いてしまったので、より深く意識してしまったように思う。
やりたいことを、それこそ頭で考えたり、無駄や損がないようにやろうとすると、やっぱり一番最初の「これやりたーーーーい!!!」から、とても離れてしまうことが多い。
無駄があろうが、世間のなにかがあろうが、突き進むことで自分が泣いちゃおうが、傷つこうが、「一番納得」して「一番やりきった!という達成感」が持てそうな気がする。
今の私のふらふらしたところを心配して声をかけてくれる人もいるけれど、「どうせ死んじゃうならやりたいことやりまくって満足したいよ!」と思うと愉快な気分になって笑い出したくなる。
まずは飛行機乗りたいな。
いつもより遠くで冒険したい。