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「しずかなインターネット」みたいな



2023年の秋か冬頃、「しずかなインターネット」というサービスがリリースされた。

なんとなく、SNSとブログの中間みたいな文量がちょうどよさそうで、公式サイトでは「文章書き散らしサービス」と書いてあった。


ブログもnoteも他のことも収益をあげたり、インフルエンサーになったりすること目的として、投稿されることが増えた。

ブログ全盛期には「日記ブログは価値がない」と言い切る人もいた。

せっかく時間やスキルを使って書いたり構成したりしたものが、単に読み捨てられていくのではなく、なにかしらいいものが自分に返ってくるのなら、それは魅力的なことだと思う。


しかし「しずかなインターネット」はそういうことを目的としない、まずは色も音もないような白い空間が与えられ、他人の目を気にせずに好きなことを書いていける場所を提供されているような印象を持つ。

面白いな、とSNSで眺めていたら、思ったよりも多くの人がアカウントを取り、書いている。

それがすぐにやめてしまうのではなく、結構継続してちる。

こういう静かな場所を求めているんだな。

と、私も静かに納得していた。


私のこのブログも静かな場所でありたい。

書くことは私が好きなことや書きたいことで、お役立ちなものはない。

淡々と日常なり、実験なり、冒険なりを書いていくのだろう。

新しいノートブックを下ろすような気持ちで、このブログをスタートさせている。


このブログの準備をする頃には、「しずかなインターネット」は穏やかに定着しつつあった。

ふと、私はブログサービスではなく、この「しずかなインターネット」を利用する選択肢もあったんだな、と思った。

それは面白そうでもあり、8割準備を終わらせたブログを見ながら、しずかなインターネットについても考えてみた。

自分がやりたいことはこのしずかなインターネットでもできる。


ちょっと考えて利用するのはやめた。

やはり自分が書いたものは、できれば長期間存在させたい。

終了したブログサービスやcakesなどの文章を書くサービスを見てきた。

大手でもサービスが終わってしまうことはあるが、それでもそのリスクが低いほうを選び、ブログサービスを利用することにした。


SNSでちらほら見る「しずかなインターネット」に書かれた文章を読むと、そこには「いかがだったでしょうか」と一度も問われない文章があり、いろんな人の生活を垣間見ることができる。

こういうのが読みたかったから、とても嬉しい。

書かなくてもいいから、リアクションできるしアカウントだけ取っておく、という選択肢もあるけれど今は決めきれない。

どうしようかな。


ちなみに「しずかなインターネット」では、書く時に背景を替えたり、音楽を流したりできるらしい。

そういうのも気になっているんだよな。


まずはこのブログに静かに激しく書き散らしていこう。