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オディロン・ルドンー光の夢、影の輝き / ひろしま美術館

2025/02/23



ルドンと言えば、ひろしま美術館の所蔵のペガサスのイメージが強い。だっていつも見てるんだもの。

ポスターもパステルで描かれた眠るような女性と美しい花なので、ほわほわと柔らかな作品をたくさん見るのだろうな、と思ってた。

入り口に行くまでは。

入り口に貼ってあった大きなポスターは、モノクロで巨大な目玉が気球のようになっていて、吊るされているのは皿に載った生首みたいに見えた。

そして、私はようやくこの展示の副題を噛み締める。


光の夢、影の輝き


やられた!と思った。




作品の3/4はモノクロかもしれない。木炭画と版画が多く、最後の展示室がパステル画がメインだった。

文学作品の挿絵にもなった作品群は、まるでダリの「アンダルシアの犬」を見たときの心持ちに似ていた。グロテスクでキレッキレ、なのにどこか愛嬌があり、でもやっぱり孤独で狂気を孕んでいて、迫力がある。

ほわほわの世界はそこにはなく、ボードレールの詩みたいだ、よく知らんけど。



最後にペガサスの作品がまとめて展示してあって、少しほっとした。とらわれた何かから解放された気分だった。



おまけとして、聖書の物語や有名な戯曲などの教養や知識が必要だな、と思った。







以前撮ったひろしま美術館所蔵のルドンの「ペガサス、岩上の馬」。
今回は撮影不可。このスタンプも持っている。



コラボメニューのローストビーフが売り切れのため、代わりに食べたサーモンディルマリネとアボカドサンド

コラボメニュー 洋梨のボルドーワイン煮込みとカシスのタルト





2024年に行った同館の特別展「ジパング」を見たあとで利用したカフェ