ルドンと言えば、ひろしま美術館の所蔵のペガサスのイメージが強い。だっていつも見てるんだもの。
ポスターもパステルで描かれた眠るような女性と美しい花なので、ほわほわと柔らかな作品をたくさん見るのだろうな、と思ってた。
入り口に行くまでは。
入り口に貼ってあった大きなポスターは、モノクロで巨大な目玉が気球のようになっていて、吊るされているのは皿に載った生首みたいに見えた。
そして、私はようやくこの展示の副題を噛み締める。
光の夢、影の輝き
やられた!と思った。
作品の3/4はモノクロかもしれない。木炭画と版画が多く、最後の展示室がパステル画がメインだった。
文学作品の挿絵にもなった作品群は、まるでダリの「アンダルシアの犬」を見たときの心持ちに似ていた。グロテスクでキレッキレ、なのにどこか愛嬌があり、でもやっぱり孤独で狂気を孕んでいて、迫力がある。
ほわほわの世界はそこにはなく、ボードレールの詩みたいだ、よく知らんけど。
最後にペガサスの作品がまとめて展示してあって、少しほっとした。とらわれた何かから解放された気分だった。
おまけとして、聖書の物語や有名な戯曲などの教養や知識が必要だな、と思った。
以前撮ったひろしま美術館所蔵のルドンの「ペガサス、岩上の馬」。 今回は撮影不可。このスタンプも持っている。 |
コラボメニューのローストビーフが売り切れのため、代わりに食べたサーモンディルマリネとアボカドサンド |
コラボメニュー 洋梨のボルドーワイン煮込みとカシスのタルト |
2024年に行った同館の特別展「ジパング」を見たあとで利用したカフェ |
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