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仲世朝子『のんちゃんジャーナル』マガジンハウス

2025/01/20



ふとのんちゃんのことを思い出したのは、「のんちゃんみたいに好奇心いっぱいでセンスのいいコのブログって、きっと楽しいんだろうなぁ。そんなブログ書いてみたいなぁ。とかつて思ったことがあったなぁ」と自分のブログのことを考えたときだった。

それからずっと気になっていて、図書館に読みに行った。参考閲覧室の本でスタッフの方に出していただいた。


1988年にマガジンハウスから発行されている。伝説の雑誌「Olive」に連載していたものから30本あまり選んでまとめたと、あとがきに書いてあった。

仲世さんが書いていたのは、のんちゃんはフランスのタンタンみたいな女の子、だそうだ。ひょろりとして背が高く、シンプルな顔立ちで、なるほどタンタンみたいだ、という風貌だが、掲載雑誌の名前の通り、ポパイのオリーブみたいな体型でもある。

何歳くらいの子か明記されていないが、10歳を「小さい子」としているようだったので、それ以上。でも中学生か高校生くらいで、大学生には見えない。

そんなのんちゃんの「好き!」がぎゅうぎゅうに詰まっているのが「のんちゃんジャーナル」。


図書館で読みながらメモを取っているが、それがなんとも言えないものとなった。

  • のんちゃんジャーナルみたいなブログ、いいなぁ。
  • のんちゃん、お金持ち
  • のんちゃん、センスがいい
  • のんちゃん、突然多分ひとりでパリに旅行に来て観光してカフェでカフェオレ飲んでる!!!
  • のんちゃん、フランス語のレッスンのため日仏学院に通ってる!週3 18:30~20:30の3か月コース!!こんなの遠い夢だわ。
  • のんちゃんの名字はサトー。

とまぁ、こんな感じ。

だって珍しい果物を試してみたい、と自分を含めて友達4人で集まり、千疋屋の(ココ重要!!!)チェリモヤなどの果物をひとり1個購入し、お庭にテーブルと椅子をセットして、みんなで試食してるんだよ!

なんじゃそりゃ!!!


雑誌掲載時はバブルの頃だったんだろうなぁ。とか、広島じゃ無理よね。とか、そんなことをたくさん考えながら読んでしまったよ、汚れっちまったあたいを悲しみながらさ。

ほんと、バブルの頃のドラマみたい。現実ではあり得ないけど、憧れる生活を見せつけられてる感じだ。


あいにく私はお洒落への関心は低く、オリーブ少女でもなかった。なのでオリーブもフランスも影響を受けてはいないのだけど、のんちゃんは好きなものは好きと表現し、いろいろ調べ、習い、考え…とアクションをおこすのはとてもいいなぁと思う。


この素敵な本は絶版になっているらしく、一般の本屋さんでは在庫なしで、Amazonなどでは5000円を超える値段がついていることもあった。

私の本棚はかすかすだし、本を増やしたい欲はあまりないので、会いたくなったらまた図書館に行くよ、のんちゃん。













■追記

のんちゃんにぴったりの写真を探したが、全然なかったよ、のんちゃん!!!

せめての「冒険」と「青空」の香りのする北海道の写真を選んでみた。札幌から新千歳空港への移動中の車窓から。