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ブログは突然終わるのね


古いブログをちびちびと読んでいた。書いている人は漫画家で、震災前でなかなかネームが通らなかったり、アイディアが浮かばなかったり、世の中に対して憤っていたり、七転八倒していた。

読み手を設定しているような、そうでないような。ひりひりした思いをガラケーで入力したような細かい改行とザラザラと粗い小さな写真とともに書かれている。

そして東日本大震災。詳細は書かれていないし、直接的な乱暴な言葉はそんなにない。しかし余裕のなさや憤りや不安などがひしひしと伝わってくる。なんとかして落ち着こうとしている様子をざらりと感じる。

ブログを書くのをやめようかと思ったけど、生存確認のために書いておく、といった記事もあった。

この頃、Twitterをやっていらしたのかどうかはわからないけど、ブログにはちょっとしたSNSに似た役割がその頃にはあった。


短い中断を挟み、ブログは再開された。更新頻度はだんだん間隔が空いていき、そして突然、ぶつっと止まっていた。


そのあと、重ならない時期にnoteに少し書いたり、もっとあとになってご自身のサイトをもたれて「コラム」のコーナーに書いたりされていたようだ。


こういうご職業の方だから、しばらく更新はなくても最後の記事か、冒頭の固定記事で「このたびサイトを開設しました」や「noteに書いています」というアナウンスがブログでされるものだと信じて止まなかった。

なので、突然終わったブログに呆然としてしまった。


まぁ、私も突然ブログの更新をしなくなったり、削除したり、告知もなにもなく別の場所でもにょもにょ書いていたりしているので、人のことは言えないんだけど。

いやぁ、びっくりしたなぁ。


この漫画家さんはブログもnoteもサイトにも書かれていない「空白の時間」はなにをされていたのか。震災で一気にユーザーが増えたTwitterの利用を始めたのか、そんな暇ないくらい大変だったのか。想像はすれど知る術はない。

そしてnoteやサイトに書かれていることは、本質は同じだけどあのひりひりした感じはなくなっていた。年齢を重ねたからなのか、それとも書き手と読み手の線引きががっつり引かれて商業的な文章になったのか、こちらも私にはわからない。

自分としてはひりひりのブログらしい文章が好きなので、ちょっとつまらなくはなった。

ブログがやたらと流行ったあの頃のブログだったんだ。そういうのが、好き。


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相変わらず、Google Bloggerはインデックスされないからネット検索では引っかからないことになっているし、かといって別のサービスは性に合わないし…、といつもの不満を抱えたままなんやかんやと書いている。

これまで書いたブログのほとんどは削除したため残っていない。きっと黒歴史だろうし、削除したことは後悔はしていないつもりだけど、私もきっと書いていただろうひりついた文章もあったかもなぁ。


gooブログがあと1週間でサービス終了するね。


■本日の写真

今日、11月11日は「ポッキー&プリッツの日」!先週、スーパーでトマトプリッツ買っておいたから、今朝写真を撮った。あともらっとウェハースに入っていたポケモンのシール(テブリム)。いつもの路面電車。


シールは今使っている測量野帳に貼った