本日、ひなまつり。
なにがどうしたのか、ちらし寿司を作ろうと思い材料をそろえておきました。しかし、私が作るのはへなちょこで、ないものもたくさん。
少量でいい干ししいたけを買う勇気が出ず、生しいたけ。色味にほしいさやえんどうはそのスーパーにはなく(業務用なのであるものが偏りがち)代わりにスナップエンドウ。飾りのエビと出汁にもなるあさりのむき身は冷凍シーフードからエビとミニホタテで。高野豆腐は今回省略。などなど、完璧ではなくへなちょこ。
ちらし寿司を作るのは年単位で久しぶり。しかし身体が覚えていました。
まず米は水を控えめにして昆布と酒を入れて炊く。
混ぜる具はいりこで炊く。
酢にいりこを入れて旨味をつけ、そのあと砂糖や塩で調整。
ええ、いりこですよ、いりこ。
煮干し、というのはちょっとなじみがなく「いりこ」がしっくりくる。祖母や母は瀬戸内海の島の人で、出汁は大体いりこ。その味を受け継いだのか、今ではいりこは常備しています。
少し前まで味噌汁を作るのに、いりこだと扱いが面倒なこともあり(乾物でも傷むからさぁ)、和風出汁の素(にぼし)や粉末煮干しなどを使ってみました。どうもおいしくない。私の求める味がしない。
高校生の夏休みのお昼には連日、私は味噌汁を作っていました。今でも一番作っている料理かもしれない。もちろんいりこで出汁を取っていました。
「もしかしたら基本に戻らなければならないのかも」といりこを使ってみたらまさにこれ!この味だああああああ!というので、今は冷凍庫で保管。傷みにくくてよいです。ちなみに味噌は麦味噌。
そしてかつて祖母や母が作っていたように、野菜の煮物でもなんでもいりこを使用。そうめんうりの酢の物には欠かせないしね!(もちろん、昆布とかつお節も常備)
今回欲しかったのは寿司桶。飯切(はんぎり)とも言うらしい。以前はうちにもあり、洗ってしっとりさせてある桶を見ると「お、今日はちらし寿司だな」と思っていました(しっとりさせると桶にご飯がくっつきにくい)。
少し壊れているのをだましだまし使っていましたが、扱いが難しいのともうそんなにちらし寿司は作らないだろうと思い、引っ越しの際処分した。あの頃はちらし寿司のときは4~5合米を炊いていたかも。今はそんなに作らない。
ただ、炊いた米に酢を回しかけ、団扇で扇ぎながら混ぜて冷ますとき水気が適度に飛ばず「あうううう、桶ぇ~!桶を持てぇぇぇぇぇ!」と内心叫んでいました。
さて、できあがりのお寿司ですが、久々のわりにはよかったんじゃないでしょうか。ちゃんと薄焼きにしようとがんばった卵も焼き、エビとスナップエンドウも飾り、生わかめと卵のすまし汁もつけました。味は、ちょっと尖っていて調和が今ひとつ、かしら。
祖母は甘い味つけだったなぁ。私のは酢がマイルドになっていないし、具ももうちょっと甘く炊けたらよかったのにな。
これは回数重ねるしかない気がします。
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1か月前から出番を待っていたひなあられ |
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